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パート労働法のこと [政策]

GWいかがお過ごしですか?

春先に「労働国会」とか騒がれてたわりには
あんまし盛り上がってるように見えてこねえなと思ってましたが…

違いました!
私たちが盛り上げんといかんのでしたね…m(__)m

パート労働法について考えてみるために、
政策立案側の人の書いたもんをネタにちょっとだけ言ってみます。
「パート社員処遇に差別的取扱いの禁止」(日経BPネットの特集より)
http://www.nikkeibp.co.jp/style/biz/topics/workissue/070410_3rd/index.html

さらっと読むと、
「日本の雇用環境が非正社員が増えてきている現状にあわせて
より公正なルールがこんど作られるんだよ」
という記事ですかね。

「パート社員の処遇内容が、同様の仕事を行う正社員と比べて低いままでは、パート社員の間に、正社員との処遇格差に対する不満を高めかねないことになる。」
「処遇格差を合理的なものとし、パート社員の処遇に関する納得性を高め、仕事や技能向上への意欲を維持することがパート社員を活用する上では重要となる。」
「パートの処遇に関して合理的に説明できない処遇差が存在しないかどうか」
「パート社員に意欲的に仕事に取り組んでもらうことができる環境整備のためには欠かせないもの」

パート正社員の不満が焦点のように書いているが、
まぁつまり法案提出側の感覚もそんな感じなんだろうな。
差別されてるパート社員じゃなくてパートを活用する側の視点だもんね。

えぇっと、労働組合としては違う視点も持っているので指摘しておきますね。

「おんなじ仕事してんねんから給料おんなじにしてよ!」という権利としての一面はもちろんのこと、
同一労働同一賃金がいわゆる「格差」縮小の意味あいで重要だという主張だ。

なぜなら、低すぎる非正規労働の賃金水準がワーキングプアの温床となっているから。
非正規であっても「自立した生活ができない賃金」はおかしいはずです。
非正規の賃金を上げるかたちで、非正規/正規の賃金格差が縮まるなら、
経営側が正規を非正規に置き換える欲求は弱まり、
労働者には雇用の安定化も期待できるという政策です。
日本の現状を変える意味で、「均等待遇」ほんとにこれが大きいんですね。
(非正規労働の賃金水準の低さについては前にも書いてますよ)

その意味で今回提案の法案はあまりに不十分だ。
差別禁止の範囲が「正社員と職務・人材活用の仕組み・運用等の就業の実態が同じであるパート社員」という非常に狭い範囲にとどまっているんである。
(記事はその辺のことは無視してますね。)
つまり正社員なみに働く人「だけ」は正社員なみに処遇しますってことで、
これではほとんのどパートは「差別していい」ってことになりませんか?

(雇用環境のあるべき姿という点で言えば、正規社員なみの働き方をしている非正規社員なんかほんとは「あってはならない」働きが正社員なみなら雇用も正規にしなさいよ!と言いたいんで。記事でも触れている「非正社員の基幹労働力化」は非正社員を低賃金で正社員なみに働かせたいという経営側のご都合主義から生まれている発想だと思うし。)

『均等待遇』

もうあとちょっと、声を大きくしませんか?
国会は今やっている。

(OK)


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