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ワーキングプア3 [書評]

週刊金曜日の9月29日号が『「ワーキングプア」の現実』という記事を載せた。

自動車メーカーの工場のライン作業。昼夜2交代で休日は日曜だけ。それで手取りの月収が10万円程度という派遣労働者。40度の熱でも仕事に出ることを強要され、倒れたら即解雇。会社の寮を追い出されホームレスになったとの例。
悲惨な話に胸が詰まる。
記事では、これら劣悪な不安定雇用の拡大が、近年進んだ労働法制の規制緩和を受けてのことであること、その背後に財界の雇用戦略があることも指摘されている。

記事の最後に「権利を勝ち取る闘い」として松下プラズマディスプレイでの偽装請負を告発し、そしていままた不当解雇の撤回を求めて裁判を闘う吉岡力さんのことが紹介されている。つい先だって直接のお話も聞いたが、「自分ひとりのために闘うんじゃない。」という言葉が印象的だった。

にしても、なぜ事態はここまで深刻化しているのか。
企業は必ずといっていいほど「国際競争」の4文字を持ち出す。しかし、ならば、なぜ日本でだけ労働者の権利がここまで侵されるのか。まともに生活できない労働というのは明らかな憲法25条違反である。だけでなく、偽装請負などは労働者派遣法違反である。そんなことが横行する原因はどこにあるのか。

それだけ日本の企業が身勝手だということも言えるが、労働者がみずからの権利について、あまりにも何も知らないということも一因としてあると思う。

偽装請負を告発できるのは、それが違法と"知っている"からである。

学ぶことが出発点になる。
ぜひ土曜日の学習会へご参加ください。
みんなで労働者の権利について学びましょう。


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